イレギュラーが捕れないあなたへ

お前の守備は信用できない

 

監督に一言だけ言われ、

ベンチを外されたことを今でも覚えています。

 

高校一年生のころ、

試合中はイレギュラーしないことをただ願い、

「俺のところにくるな」

と怯えていました。

 

 

なんとかして上達しようと、

全体練習の後にアドバイスをもらいながら

何本もノックを受ける日々。

 

そんな努力を認められ、

秋の大会において出場機会を与えられました。

 

2-1でリードしている中迎えた8回裏、

1アウト2、3塁。

私のポジションはセカンド。

 

相手の3番バッターは左打者で、

いかにも飛んできそうな雰囲気がした。

 

俺のところにくるな

と願った場所に飛ぶのが野球。

鈍い打球音とともに、

ノックで受けるような何気ないゴロが1.2塁間へ。

 

「捕ったらホームへ送球しなければ。」

焦る気持ちからバウンドを合わせられず、

 

やばい

 

と感じた次の瞬間。

 

自身の1メートル手前でボールがイレギュラーし、

はじいた打球はライトまで転がっていった。

 

このエラーで走者2人が生還し、

秋の大会が終焉した。

 

 

悔しくてノックを受け続けた。

でも“イレギュラーしたら捕れない”状態は続き、

ベンチを外され、

試合の出場機会や練習時間は減り、

エラーを恐れて足が動かず余計エラーをする日々。

 

精神的な面からバッティングにも影響し、

野球が苦しくて辛くてやめたくなりました

 

 

 

 

そんな状況の中、

冬のトレーニング期間のとある日。

 

コーチの知り合いということで、

プロ野球選手の内野手の方に

一日だけ教えてくれる機会がありました。

 

自分が散々エラーしてきたイレギュラーを

簡単そうに捕る姿を見て、

センスが違いますね

と私は口にしました。

 

すると、

 

守備はセンスじゃない

基本の型を覚え、

練習法を学び、

応用すれば、

どんな打球でも捕れる。」

 

と言われ衝撃を受けました。

 

その日に教わった事を徹底的に実践した結果、

春の練習試合解禁の時期には、

 

正面の打球は確実に捕れるようになり、

甲子園球児やプロ野球選手のような、

ゴロを簡単に捕れる感覚が身につきました。

 

その後、逆シングル・中継プレー・併殺プレーなど

様々な技術を取得し、

春から守備固めとしてベンチ入りを果たし、

最上級生になりレギュラーを勝ち取り、

チームで唯一公式戦ノーエラーを記録しました。

 

私にとって苦しくて辛かった守備が、

楽しくて得意なものに変わり、

チームに必要不可欠な存在になっていました。

 

 

きっと今、あなたはこう思うはずです。

・元々上手い人だったんでしょ?

・自分にはできない。

 

断言します。誰でも上達します。

 

考えてみてください。

 

毎年甲子園に出場する選手も、

最初はイレギュラーだって取れない

初心者だったのです。

 

そして何百人もの選手たちが、

テレビで見るようなレベルまで上達しているのです。

 

あなたとの差は、

知識があるか、実践しているかどうかだけです。

 

 

高校3年生の頃、

ショートを守っていた一個下の後輩が相談に来ました。

 

「正直ショートでレギュラーは難しい。

セカンドの守り方を教えてください。」

 

そう言われ、

自身の実践してきた練習法をそのまま教えました。

 

素直な後輩はちゃんと教えたことを実践し、

私が引退した後からセカンドのレギュラーを勝ち取り

最後の大会では

ショートのレギュラーとして活躍していました。

 

 

守備はセンスではありません

 

そして、いくらノックを受けても

イレギュラーは捕れるようになりません。

 

大事なことは、

正しい型と練習法を知り、

実践することです。

 

 

私自身このジレンマに悩まされ、

苦しくて辛い時間を過ごしました。

 

同時に、

そこから状況を変えられることを実感しました。

 

野球に青春を注ぎ、

今も野球を愛するものとして、

同じように苦しんでいる人の助けになりたい

 

そう思い、自身の得てきた技術や練習法を

発信していこうと思い立ちました。

 

長々と書きましたが、伝えたいことは、

野球は楽しくて素晴らしいスポーツです!

そんな野球で苦しんだり辛いと感じている

あなたに楽しさを知ってほしい。

 

人は出会いをきっかけに劇的に変わります。

イレギュラーが捕れないことに悩んでいる

そこのあなた。

 

 

この出会いをきっかけに

チームにとって必要不可欠な

鉄壁の守備を手に入れましょう!